微細加工デバイスの試用を希望される所外の方へ

所内の方へ

微細加工(マイクロ・ナノ)デバイスは、半導体加工技術を応用して作製し、微細構造物や微細流路等を備え、その空間的な物理特性を利用して機械的・化学的に様々な機能をもたせたものです。例えばバイオ分野においては、細胞とサイズの合った空間を利用することで細胞や組織、生体分子等の高効率な観察・解析や操作・パターニング等に利用していただくことができます。

当研究室ではこれまで、所内あるいはImPACTプログラム(合田PM)内等において、様々な微細加工デバイスの開発を行い、バイオ分野を中心とする各分野との連携を展開してきました。理化学研究所においては、研究の成果を積極的に所外(社会)に還元することを目指しており、当研究室においても、これまでの研究により培ってきた微細加工デバイスに関する様々な技術やノウハウを所外でも幅広く使っていただきたいと考えております。これまで所外からの依頼においては、個別に対応をしてきましたが、最近は所外からも様々なデバイス作製に関する問い合わせやリクエストをいただくことが多くなり、技術の周知および透明性と公平性の観点から、使用していただくことが可能な代表的なデバイスの種類やその作製に必要な実費を公開することとしました。

以下のデバイスについては、比較的簡易な手続きで締結可能なMTA(Material Transfer Agreement:研究成果有体物移転契約)により、実費に事務手数料を上乗せした記載の契約金額で、企業、大学、研究所等あらゆる機関の方に手軽にデバイスを使っていただくことができます。

なお、理化学研究所においては研究成果物の販売は行っておりません。MTAはあくまでデバイスの応用に関する研究の一部であり、研究用途以外には使えないことをご了承ください。また研究の一環であるので、単に微細加工デバイスを作製するのみならず、周辺パーツや独自のノウハウの提供、デバイス使用法の講習等も行っており、ユーザーに寄り添い実際に使っていただくところまでケアさせていただくことを基本コンセプトとしており、これまで使ったことがない方でも安心してご使用いただけます。

申し込みのご希望、ご質問、ご相談は随時受け付けておりますので、 micro-fab(at)ml.riken.jp までお気軽にご連絡ください。

微細加工デバイスの種類と作製実費(MTA金額)

※実費(MTA金額)は参考値であり、デザイン・工程や難易度により若干変動することがあります。
※金額表記には消費税が含まれます。

SU-8・PDMSマイクロデバイス

実費: 150,000円/デバイス(MTA金額: 180,000円/デバイス)

Reference
N. Tanaka et al., PLoS ONE, 12, e0173647 (2017)
S. Funano et al., Anal. Sci. 33, 723 (2017)
N. Tanaka et al., RSC Adv. 6, 54754 (2016)
S. Funano et al., RSC Adv. 6, 96306 (2016) etc.

マイクロデバイスの例

超微細加工デバイス(10 μm以下)

実費: 200,000円/デバイス(MTA金額: 240,000円/デバイス)

Reference
D. Priest et al., Sci. Rep. 7, 17750 (2017) etc.

大腸菌解析デバイスの例

ガラスチップデバイス

実費: 200,000円/デバイス(MTA金額: 240,000円/デバイス)

Reference
N. Ota et al., Royal. Soc. Open Sci. 6, 181776 (2019)
B. Guo et al., Cytometry: Part A. 91, 494-502 (2017)
S. Funano et al., Chem. Commun. 53, 11193 (2017)
Y. Yalikun et al., Sens. Actuators A. 263, 102 (2017)
Y. Yalikun et al., Lab Chip. 16, 2427 (2016)
Y. Tanaka et al., RSC Adv. 3, 10213 (2013) etc.

ガラスチップデバイスの例